今日は年一回の乳がん検診に行ってきた。私は右のおっぱいの下辺りに1.9cmの良性のしこりがある。かかりつけの病院で、マンモグラフィとエコーをしてもらったが、しこりも変わりなく、新たなものも無く、今年もホッとした。しこりも悪性だと、どんどん大きくなっていくらしい。大きさが変わらないのも良性の証なんですよ。と先生が説明してくれた。
私のしこりは2015年の秋に受けた職場の健康診断で見つかった。
私は尿に血が混ざってるらしく、就職してからの健康診断は、毎回「要精密検査」で結果が帰ってくる。若い頃に一度、泌尿器科と腎臓内科で診てもらったが、外来で検査する限り、特に何も悪くはなかった。腎臓内科の先生が言われるには、おそらく、腎臓の網の目が先天的に荒いため、血液が漏れているのではないか。とのことだった。
2015年の健康診断も結果はいつも通りの「要精密検査」だった。ちょうど忙しい時期で内容もよく見ず、その辺に放置していた。
2016年の年が明けて、何気に書類の整理をしてる時、健康診断の結果を見てたら、いつもと書いてある事が何か違う…専門用語だったから最初はピンと来なかったが、あれ?これって胸にしこりがあるって事??私は急に怖くなって、結果を放置してたことを後悔した。
すぐに近くの乳腺専門の病院を調べて、検査予約の電話をしたが、予約が埋まってて、2ヶ月待ちと言われた。マジかよ…。
その頃、タレントの北斗晶さんが乳がんを告白して、全摘手術を受けた報道がなされてたのだった。その勇気ある発表が、乳がん検診の啓発となったのだった。
世の中的にはとても素晴らしい事である。早期発見に繋がり、命を救われた女性もいただろう。でも、すでにしこりを指摘されてる私は、なんとタイミングの悪い事か…。予約を待ってる間に手遅れになったらどうしよう。北斗晶さんが発表したのは2015年12月15日。結果が出た直後だったら、乳腺外来もこんなに混んでは無かっただろう。結果を放置してた事をめちゃくちゃ後悔した。
不安でいっぱいの日々を過ごし、3月になり、やっと予約の日がやってきた。改めてマンモグラフィとエコーを受け、先生の勧めで生検と細胞診まで受けた。先生の話だとしこりは2cmほど。自己検診でも分かる大きさだと。確かに右腕を上げて、左手で触ってみると、コリコリしたものがハッキリ分かる。こんなになるまで何故気が付かなかったんだろうか。とまた後悔する。毎週病院に通う中、桜の花が咲き出していた。私、来年の桜を見る事できるのかな…なんて考えて涙が出てきた。
最後の検査の結果が出た。先生から「良性のしこりで全く問題ないですよ」という言葉を聞いた時は、めちゃくちゃホッとして、神様、仏様、ご先祖様、全ての物に感謝した。健康に産んでくれてありがとう!!
先生から、健康診断だと、毎年引っかかるから、ここで受けた方が良いですよ。経過も分かるし。と勧められ、それから毎年この時期に検査を受けている。しこりがあるので、保険扱いしてもらえるのもありがたい。そして、今年も何事もなく終わった。また一年、乳がんの心配はせず過ごせそうである。